佐々木:横山くんは、自分で作ったルールを守るタイプだから、ぐうたらじゃないよね。

横山:「目覚ましが鳴ってから10秒以内に止めなかったら死ぬ!」ってことにして、必死で起きてるんですよ、僕(笑)。どんなに前の晩お酒を飲んでいようと、このルールのおかげで絶対二度寝はしません。これがマイルールなんです!

佐々木:ほら、やっぱりぜんぜん二宮じゃない(笑)。反対に僕はルールを決めないタイプやからね。「できた」とか「できなかった」とかそういうことに縛られたくないから。

横山:それが意外でした。体はストイックに仕上がっているのに、ジムにも行かれへんて。

佐々木:一時期、本気で格闘技の稽古をしていたことはありました。今回も木を相手に、ハイキック&ローキックの稽古をしたし……(ニヤリ)。

横山:え? うそですか?(笑)

──乱闘シーン、強烈でした。

佐々木:クランクイン2日目で、いきなり駐車場でのアクションシーン。寒いし膝は痛いし、嫌やなと思いながら臨んだのですが、気づいたら自分の感情の針が振り切れるくらいの勢いで跳び蹴りしていました。

横山:後半のスローで描かれるアクションシーンも、とにかく男臭くてカッコいい。この作品に参加できてよかったと思える部分が凝縮された場面で。

佐々木:ホテルの一室で、橋爪さん演じる小清水の太ももにボールペンを刺す場面の撮影も印象に残っています。あれは楽しかった(笑)。先輩の前で中途半端な芝居をしてはいけないと思いまして、本番は結構強めにやってしまいました、はい。
横山:カットがかかったら、橋爪さんがうれしそうに「むちゃくちゃするなお前!」っておっしゃってましたよね。

佐々木:欲しがってはる感じのリアクションだったので、ついつい(笑)。

──映画のキーワードは「逃亡」「追跡」だと思うのですが、仕事やつらい出来事から逃げ出したくなったことはありますか?

佐々木:2時間以上、ほぼ一人で演じた舞台の稽古中ですね。1カ月やってもセリフが頭に入らなくて。一人芝居だからセリフを聞いてくれる人が誰もいないんですよ。ハトでも犬でもいいから俺のセリフを聞いてくれ、と思うくらい追い詰められて、逃げ出したかった。「自分に可能性があるからオファーをいただけたんだ」ということを支えに、なんとか頑張りました。

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