アンケートでも、三菱商事は11年から「公募でのキャリア採用を本格的に開始」したと答えている。
「事業を取り巻く環境の変化、ビジネスモデルや事業形態の変化に対応するためです。キャリア採用者は既にそれぞれの経験や能力を生かして活躍している。今後も、積極採用を考えている」(三菱商事広報)
日本IBMも、35歳以上の人材を積極的に採用している。さらに経済産業省も、スキルと経験を持った40、50代の人材が成長産業に転職できるよう、人材紹介会社などへの支援を始めている。同省産業人材政策室の橋本泰輔氏はこう話す。
「現実には40、50代の人材を活用しきれていない企業もある。そうした人材を、本人が活躍しやすい場へと転職できる仕組みを作る必要がある。それが、個人と企業双方のさらなる成長につながると考えています」
※AERA 2014年2月10日号より抜粋