「妻だけED」のふつうのEDとの違いは、他の女性とはできるのに、「妻とだけできない」「妻とは、その気になれない」ということ。妻からしたら身勝手極まりない失礼な症状だが、夫を責めれば悪化する。

 そこで本誌は、30代から50代 の、「妻だけED」を自覚している既婚男性300人にネットでアンケートを実施した。

 まず、実際に、どう“できない”のか、を見ると、「SEXする気が起きない」が81%と断トツだ。「挿入しようとすると萎える」「中折れする」も少なからずいる。

 理由は、というと、トップが「新鮮味がない」。これは、気持ちが最も高ぶるのは緊張関係の中での恋愛シーン、という古典的パターンで、冒頭のAさんなども、まさにこのタイプと言っていいだろう。それは、妻に性欲がなくなったのが、「結婚直後から」という人が1割近くいることにも呼応する。

 妻側からすると、何言っているのよ、こっちだって同じよ、ということだろうが、ここで重要なのは男性側のメカニズムだ。

 セックスするには勃起しなければならないが、これは「努力」や「意欲」で、何とかなるものではない。むしろ、「努力」を意識すればするほど、萎えてしまうことが多いのだ。

 獨協医科大学助教で、同大越谷病院泌尿器科で男性不妊、ED、射精障害などの外来も担当する小堀善友医師は、その代表例を、「子づくりED」と呼んでいる。

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