「早い男」に朗報がある。海外で画期的な治療薬が開発され、日本でも手に入るようになった。効果のほどは?
「プリリジー」というのが、その早漏治療薬の商品名だ。日本では東京の「渋谷三丁目クリニック」が厚生労働省の許可を得て、製造元の欧州ヤンセン社から直輸入し、パートナーとの性タイミングの不一致に悩む早漏男性に処方を始めた。
欧州を中心に世界の10カ国以上で認可されているものの日本では未承認薬で健康保険の適用は受けられないが、今年6月からこれまでに約100人に処方した。3錠で9千円と高価だが「効き目があった」という報告が相次いでいるという。
治療成績の海外データを見ると、ストップウオッチで自ら測定した被験者6千人の平均値は54秒。それが治療後は最高4分近くにまでのびている。
性行為の1~3時間前に1錠、服用する。空腹時でも、食事と一緒に服用してもOKだ。睡眠導入薬やアルコールとの併用は避ける。
ところで、女性は、早漏をどうみているのか。『夫とは、したくない。セックスレスな妻の本音』(ブックマン社)の著者、恋人・夫婦仲相談所の二松まゆみさんは、「女性の中には、夫との接触を嫌い、演技をしてでも早く終わらせたい人も少なくありません。早漏は歓迎される場合もあるんですよ」という。内心、「とうちゃん、とっととイッてよ」と思っている妻たちもいるようだ。
※AERA 2012年11月12日号