旅猫ニャン吉という、旅とパトロールを愛する猫がいます。日本全国を巡ったほか、世界遺産にも上陸したことがあるという、ちょっと特別な猫です。
ニャン吉は、「NyAERAまたたび」「NyAERAギガ盛り」、そして発売中の「NyAERA 2023」に登場してくれました。今回は、ニャン吉の2022年振り返りレポートをお届けします。
■軍艦島にも上陸
「ニャン吉が旅を続ける中で、いろいろなことがありました」
感慨深そうに振り返ってくれたのは、飼い主の飯法師昭蔵さん。
「ニャン吉の写真展はスコットランド、ポーランド、リトアニアで開催されて、ニャン吉は行きませんでしたが、私は現地に行ってきました。どの国の人も温かく迎えてくれて、猫を愛する人は万国共通だと感じましたね」
都道府県を制覇したときの感動も忘れられないという。
「2019年4月には47都道府県を制覇。東京都葛飾区の水元公園で、集まってくれたファンを引き連れてパトロールしました」
さらには、世界遺産である軍艦島にも上陸したというから驚きだ。
「昨年は、明治日本の産業革命遺産を巡る機会もありました。ニャン吉は韮山反射炉も、軍艦島にも上陸したんですよ」
■雨ニモマケズ 風ニモマケズ
そんな偉業を続けるニャン吉だが、着実に年齢も重ねている。
「ニャン吉は22年10月、13歳と6カ月になり、人間でいう古希を迎えました。でも、これまで朝のパトロールを欠かしたことはありません。雨の日も風の日も台風がきても雪が降っても、毎朝私を誘いに来ます。毎日1~2時間、歩いた距離はイタリアまで到達しています」
だが、年を重ねても健脚は変わらない。しかもニャン吉のパトロールのスピードは、実はなかなか速いのだ。
飯法師さんは2023年の抱負を語った。
「これからも健康で長生きしてほしいですね。駆け足でいろいろな場所へ行ってきたから、少しのんびり旅ができたらいいな。富士山にはまた行きたいですね。ニャン吉には自然がよく似合う。でも、まずはニャン吉に心ゆくまでパトロールしてもらって、私が写真を撮るのはそれからです」
(編集部 熊澤志保)
※「NyAERAギガ盛り」から再編集