SKE48の松井珠理奈(22)がグループを卒業することを、2月7日の公演で発表した。9月下旬に卒業コンサートを開き、10月5日のグループ12周年記念公演でSKEメンバーとしての活動を締めくくるという。
珠理奈はまだ11歳のときSKEの1期生として加入。いきなりAKB48のシングル「大声ダイヤモンド」で前田敦子とのダブルセンターに抜擢された。その後、10年以上にわたりSKEをリードし続け、2018年のAKB48選抜総選挙では1位に輝いた。
AKB総選挙に詳しい芸能評論家の三杉武さんは、
「一足先に活躍しているSKEのOGが、何人も珠理奈さんの卒業にSNSなどで反応していました。SKEの顔=珠理奈さん、と言っていいほど存在感があります。一昨年の総選挙後に体調を崩し休業などもしていましたが、念願の1位になったことで自分の中で一段落がついたのかもしれませんね」
と語る。珠理奈は公式ツイッターで、ずっと中心メンバーで最後の1期生だった自身の卒業によって、グループが大きく変わる時だとし、
<12年間SKEの中で守り続けてきたポジションがある。そこがぽっかり空くと思うので、私の分もじゃないけど、そこに立ちたい、センターになりたいと思ってくれるメンバーが増えて、どんどん口にして、バチバチしていってほしいなと思います>
とツイートした。
「プロ意識の高さ、真面目さ、ストイックなところは誰よりも強いメンバーでした。それゆえに時々誤解を招く発言をすることもあったと思いますが、青春時代を捧げてきたグループへの愛情の強さゆえメンバーの気を引き締めたい、という思いがあってのことだったのでしょう」
と三杉さん。
卒業後も芸能活動を続けるという。プロデュース業にも興味があり、「第2の秋元康」と呼ばれるような人になりたい、という夢を抱いているそうだ。三杉さんは言う。
「仕事に対する真面目な性格に加え、ずっとアイドルというものを見ているからこそプロデュース力はあるのではないでしょうか。それに珠理奈さんはプロレスに興味があり、実際にプロレスを題材にしたドラマや公演も過去に出演していますから、そういう要素を取り入れたプロデュースのアイデアも生まれてくるかもしれませんね。アイドルグループのプロデュースは指原さんがすでに成功させていますから、珠理奈さんにも期待が持てます」
アイドルとして経験豊かだからこそ蓄えたプロデュース力が珠理奈にはある。現在はプロデュース業で手腕を発揮する滝沢秀明のような存在にもなりうるのではないか。
本誌・太田サトル
※週刊朝日オンライン限定記事