インスタグラムに生息する
「何で稼いでいるのかよくわからない人」

ひろゆき氏:褒めるって、雰囲気でやってますよね。「STAP細胞」が持て囃されてしまった悲劇がありましたが、あれと同じことです。ちゃんと結果が出て、実証されたものに対して「すごい!」と褒めるのは、わりとまっとうなことだとは思います。

 でも、まだ結果が出ていないときに、「(なんかよくわからないけど)すごい!」と褒めて持ち上げたのが、あの事件なわけです。

――メディアも頑張っている姿勢だけを映し出しましたよね。

ひろゆき氏:はい。「割烹着」とか「本人の見た目」の部分ばかりに目がいっていたんでしょうね。あの瞬間に褒めていた人は、自分の行動を省みたほうがいいと思いますよ。

 全身をブランド物で固めていたり、相手のブランドにすぐに食いついて「すごい!」と褒める人も要注意ですね。そういう「わかりやすいもの」でしか人を判断できないことを認めているわけですから。

 お金持っていそうな見た目なのに「本業は何をやっているの?」と聞いたら実態がよくわからない人もいますからね。インスタグラムとかで羽振りのいい生活を自慢しているような人です。

――「表面的なもので判断しない人かどうか」も初対面でわかりそうですね。

ひろゆき氏:僕みたいにクロックスを履いているのを見たときに、明らかに怪訝な表情を浮かべるような人ですね。

「この人、クロックスで来たんだ……」と思っているかもしれませんが、僕から見たら、「この人、人を見た目で判断するんだ」とカウンター攻撃をされているのに気づいていないわけですね。身なりはそういう判断材料になりますよね。

 本当に頭のいい人は、そういうものにとらわれずに相手と1対1の話ができますから。話の中身で判断する人。そんな人とだけ付き合うようにすればいいんじゃないでしょうか。