事件は発生から二週間での犯人逮捕となった。
東京都青梅市の住宅で住人の無職小川和男さん(67)が殺害された事件で、警視庁はいずれも住所・職業不詳で、韓国籍のハン・イルイン(31)、野村俊希(25)容疑者を強盗殺人と住居侵入容疑で逮捕した。
警視庁によると、2人は14日午前2時頃、小川さん宅に玄関ドアから強盗目的で侵入し、母屋の1階台所付近で小川さんの頭を鈍器のようなもので殴って殺害した疑いが持たれている。
小川さんは物音で侵入に気付き「泥棒に入られたようだ。小太りの男だった」と自ら110番していた。2人は現金を奪わずに小川さんを襲って逃走したとみられている。
その後の捜査で別の建物に札束が入ったケースが発見されていた。
「防犯カメラに映っていた車両、人物の追跡捜査で2人にたどり着き証拠を固め逮捕した。被害者が資産を持っているとの情報を提供した人物の行方を捜査している」(捜査関係者)
実際に小川さんは生前、知人らに大量の札束を詰めたアタッシュケースを見せていたこともあった。気になるのは小川さんが通報時に証言した犯人像と2人の容姿が異なることだ。
「ハン容疑者は電話を掛けている様子をカメラが捉えていたし、野村容疑者は走り去った車の運転手。小川さんが語っていた小太りの男が実行犯だった可能性が高い」(前出・同)
その後の警視庁の調べで、2人は路線バスで現場に到着し、犯行後は近くの山中で身を隠し知人に車で迎えに来てもらっっていたことが判明。2人は八王子駅で下車し電車で逃走したとみられるという。
警視庁は小太りの男、情報提供役、更に事件の首謀者への突き上げ捜査を急いでいる。(野田太郎)
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