事件を起こす直前の青葉容疑者
事件を起こす直前の青葉容疑者
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本誌が入手した京都市消防局作成の内部資料
本誌が入手した京都市消防局作成の内部資料
本誌が入手した京都市消防局作成の内部資料
本誌が入手した京都市消防局作成の内部資料

 今年の十大事件の一つに数えられる、京都アニメーション放火殺人事件。36人が死亡、33人が重軽症を負った。青葉真司容疑者が放った火は、どのように燃え広がり、何が生死を分けたのか。その状況の詳細を記した内部資料を入手した。

【内部資料はコチラ】

 資料は京都市消防局が12月に作成した<「京都アニメーション火災」における避難行動の分析結果について>というタイトルがつけられたもの。火災発生時に建物内にいた、青葉容疑者以外の70人に聞き取りをして、作成されたものだ。

 放火時の状況について、<玄関から入ってきた容疑者がらせん階段付近に液体を撒いたこと及びライターを使用して火をつけた>ことを京アニの社員が目撃したと断定。

 出火後、1階にいた人のうち助かったのは12人中7人で、2階にいた人は31人中20人、3階にいた人は27人中7人だった。

 青葉容疑者が放火して数秒後に玄関から避難した人もいれば、1階のトイレに逃げ込み、<容疑者に対する恐怖心から躊躇することなく女子トイレに逃げ込んだ>と犯行の凄まじさにおののいた様子が記されている。

 女子トイレにいた3人は、出火から約6分後に外から救出された。

 最も被害が大きかった3階の様子について<2階に下り、2階ベランダから飛び降りて避難(5人)><3階の屋内階段室の窓から屋外に出てはしごをおりて避難(1人)><偶然見つけた窓から呼吸したい一心で外を確認したことが避難につながった>など切迫した様子が報告されている。

<消防庁消防研究センターの火災シミレーションによる検証>という項目では想像を絶する火災であったことがこう検証されている。

<出火10秒後で、らせん階段は避難経路として使用できなくなる>
<出火60秒後に高温の燃焼ガス(100~300度)が2階、3階のフロアに充満>

「最も被害が大きかった3階では、屋上に続く階段付近で折り重なるように多くのかたが亡くなられた。シミレーションからも、青葉容疑者が放火して、あっという間に燃え広がり、煙と高温で逃げる余裕すらなかったことがわかった。青葉容疑者の犯行がいかにとんでもないものか、実証できたと思う」(京都市関係者)

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まったく反省していない青葉容疑者