

「フォードvsフェラーリ」が1月10日から全国公開される。伝説的な1966年のル・マンを題材にした実話。フォードによるフェラーリ買収交渉が破談したことに端を発する大企業同士の確執と、人生の岐路に立っていた男たちの運命。監督は「17歳のカルテ」などのマンゴールド。
1960年代のアメリカ。元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)のもとに、巨大企業のフォード社からあるオファーが届く。それはカーレースの最高峰ル・マン24時間レースで6連覇中の王者フェラーリに対抗できる新たなレースカーを開発してほしいというものだった。
そのあまりに困難な任務に挑むため、シェルビーは型破りなドライバー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)をチームに招き入れる。しかし彼らの行く手には、開発におけるメカニックなトラブルにとどまらず、幾多の難題が待ち受けていた。それでもレースへの純粋な情熱を共有する男たちは、いつしか固い友情で結ばれていくのだった。
本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
これぞ企業版ミッション・インポッシブル? 傲慢フォード社の重役に自慢の腕で対抗する技術屋たち。元腕利きレーサーとテストドライバーのコンビに芽生える友情が胸のすくスピード感に乗ってル・マンの興奮を伝える。