「濱田コーチは僕が好き勝手にやっているような、事実ではないことを噂として流したり、リンクに行きづらくされた。氷上でもリンクの貸切時間、みんなで決めたことにもかかわらず、怒鳴られた。僕を直接、傷つける言葉も言われた。ハラスメントを指摘しても濱田コーチは『へぇ~』としか言わずに謝るつもりはないのかと感じた」
こう思いの丈を訴えた織田氏。だが、濱田氏はコーチなので、権限は監督の織田氏にあるはず。だが、その実態を涙を浮かべながらこう訴えた。
「年も30歳以上違い、関大リンクでは濱田コーチが一番、権力や発言力がある。自分には力がなかった。僕だけでなく、他の人も何も言えない。もう関大に戻るのは難しいかもしれない」
無念の心中も打ち明けた。今後は、裁判の中でハラスメントの詳細な中身を主張してゆくという。
一方、関大関係者はこう頭を抱える。
「織田氏が濱田氏個人を民事訴訟までするというのは、驚きだ。確かに、濱田氏は有力な選手を育て、その力が強くなっているのは事実。織田氏が監督となり、自分の立場に危機感を抱き、排除したいとの思いから、ハラスメントにつながったのかもしれない。大学として穏便に収めることができなかったのか」
裁判の行方に注目だ。(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事