カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など
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イラスト/カトリーヌあやこ

 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系 9月27日23:15~)をウォッチした。

【画像】田中みな実&弘中綾香「あざとい体操」とは?

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 テレビ朝日の女子アナ・弘中綾香と、元TBSの女子アナ・田中みな実が、山里亮太と共に、女の至高のあざとさについて語り合う番組。最高以外ない。

 なんせ女子アナという生き物は、細胞のひとつひとつが「あざとい」で出来ている。中でもこの2人は、その暗黒面を隠さずにさらけ出すスタイル。

 初対面だという田中に弘中が「ずっと見てました!」と言えば、すかさず口角をつり上げた田中が「ずっと……?」と返す。「あんまり(年齢)変わらないよね?」と。「第1ラウンドから激しいジャブの打ち合いです!」。山里の実況も白熱だ。

 視聴者アンケートによる「あざとい女」の再現VTRに、2人が「あざとい」ボタンを連打する。そのスピードは山里いわく「百人一首の全国大会に匹敵する!」。

 合コンで前のめりに座る女。上目遣いでストローをくわえる女。「今好きな人? いますよ」と、飼い犬の写真を見せる女。

 特に「厄介だ」と認定されたのは、「自称サバサバ女子」だ。ビールをプハーッと飲み、2次会行くなら「磯丸水産」と庶民派居酒屋を推し、好きな芸能人は「ムロツヨシ」と答える。

「俺ならこのコいけるかも?と思ってもらいたくて、超絶イケメンよりハードル下げました」と、あざとい女に置き石にされてしまうムロツヨシよ、哀れ。

 あざとイズムの師範レベルである田中は言う。

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