では、茂木新外相という配置は、どのような意味があるのか。外務省で日朝国交正常化交渉日本政府代表を務めた経験のある、美根慶樹・平和外交研究所代表は、こう分析する。
「茂木新外相は米国の大学院で学ぶなど国際経験は豊かな人材ですが、中韓のパイプはあまりないようです。しかし、それは大した問題ではない。河野前外相は韓国には強い姿勢が見られ、安倍さんの意向を忖度した外交だったと思われます。こうなると現場の外交官も何もできません。それに対して、茂木新外相はどこまで独自手腕を発揮する覚悟で挑むか。日韓関係の運命は、そこにあるといえましょう」
インバウンド復活なるか。(本誌・永井貴子)
※週刊朝日 2019年9月27日号