今回の処分に関して、別の所属芸人は語る。

「うちは(島田)紳助でも切るときはばっさり。入江(カラテカの入江慎也)も一発解雇です。最初はギャラをもらっていなかったということで逃げ切れると思っていたようでしたが、さすがに隠せないと観念したようです。宮迫は一番年長で止めなければならない存在でした。現在は憔悴して頭を抱えているようです」

 それぞれの謹慎がいつまで続くのかはわからない。

「スポンサーやお茶の間のことを考えると、短くても半年以上かかるでしょう。それでも、復帰後に元の通りに使ってもらうのは難しい」(石川さん)

「アメトーーク!」や「行列のできる法律相談所」など、数々の人気番組にすでに大きな影響が出ている。

 吉本興業は、コンプライアンスの徹底と反社会的勢力の排除に関する「決意表明」を6月27日に発表。問題の早期収拾を目指しているが、信頼回復のめどは立たない。第三者委員会などを立ち上げ徹底的に調べないと、いつまでも疑念は残る。ここで膿(うみ)を出し切らないと、闇営業の過去をもとに芸人が脅されるなど、反社会勢力につけいるすきを与えかねない。芸能界全体に関わる問題だけに、お笑い界のリーダー吉本興業の覚悟が問われている。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2019年7月12日号

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