「各国から我が国に来て仕事をする人々を、社会の一員として私ども皆が温かく迎えることができるよう願っています」

 平成の両陛下は日系人や被災者、貧困など、社会で分断された人たちを救う、国民統合を目指した。一方で、令和へ持ち越したのが外国人労働者の問題です。昨年の仏国訪問を前に、皇太子さま(当時)は、雅子さまの海外経験や元外交官としての経験が、「必ず役に立つものと思います」とも語っています。

 グローバリズム=欧米という古い価値観にとらわれず、日本のなかのアジア、南米として考えるべきです。日本で暮らしながら国籍や言葉の問題で苦しむ人たちが大勢います。

 令和の皇室には、新しいグローバリズムの風を吹き込んでくれることを期待しています。

(文/本誌・永井貴子)

週刊朝日  2019年5月17日号

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