正捕手争いをしている小林誠司(右)と炭谷銀仁朗 (c)朝日新聞社
正捕手争いをしている小林誠司(右)と炭谷銀仁朗 (c)朝日新聞社

 巨人が幸先の良いスタートを切った。開幕初戦の広島戦は零封負けしたが、2戦目から投打ががっちりかみ合った。リーグ3連覇中の広島に2連勝と敵地・マツダスタジアムで2年ぶりのカード勝ち越しを決めると、本拠地・東京ドームに戻って同一カード3連勝。5連勝でセ・リーグの貯金を独り占めと強さを発揮している。

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 5連勝中は計36得点と1試合平均7得点を超える強力打線が目立つが、失点も全試合で3失点以下と投手陣の安定感が際立っている。その一因として光るのが原辰徳監督の采配。正捕手を固定する意向を示唆していたが、開幕から6試合の先発マスクは小林誠司が3試合、炭谷銀仁朗が2試合、大城卓三が1試合と投手によって使い分けている。

 スポーツ紙デスクは「開幕して間もないですが、炭谷の貢献度が光る。強打者にもインコースにガンガンいったり、投げるのに勇気がいる緩い球も果敢に要求したり。相手チームも炭谷の配球を把握しきれていないので面食らっている部分もあります。特に開幕2戦目に勝ったのが大きい。あそこで負けて連敗していたら広島も勢いづいていたでしょう」と分析する。

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