

動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、ペルー・クスコ郊外の「馬の耳に猫声」です。
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15~16世紀に黄金の都を築いたインカ帝国。その首都であったクスコからサクサイワマンという要塞の遺跡へ向かう。残念だが観光ではない、ほど近くの牧場に猫がいると聞いたからだ。
1歳半のメス猫ドロテーアは、共に暮らすアルパカとケンカばかり。猫パンチを繰り出しては唾をかけられ、どちらも負けない。
その一方、穏やかな馬とは大の仲良し。大きな顔が近づいてもへっちゃら、ニャーと何度も話しかけていた。念仏は通り抜けてしまう馬の耳にも、猫の声はちゃんと届いているようだ
デジタル岩合
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※週刊朝日 2019年2月22日号