──このほど、マイケル・シェンカー・フェスト名義でのアルバム『レザレクション』を作ったきっかけは?

 元々はライヴ・プロジェクトとして始まったんだ。ファンのお気に入りの歴代の曲を、オリジナルのシンガーと一緒にライヴでやりたかったんだ。ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリー……。いずれも80年代の仲間たちで、今でも元気でやっている。彼らに声をかけてみたら、みんなOKしてくれたよ。まるで俺が声をかけるのを待っていたようだった。

 そうして2016年の「スウェーデン・ロック・フェスティバル」から世界各地で「マイケル・シェンカー・フェスト」ライヴをやった。日本でも16年の単独ツアー、翌年の「ラウド・パーク17」フェスで公演した。世界各地で大好評だったし、ライヴDVD/ブルーレイも作った。

 それをさらに前進させるにはどうしたらいいかと考えたときにパッとひらめいた。「マイケル・シェンカー・フェスト」をスタジオでやろうってね。スタジオに大きなテーブルがあって、ワインやビールがあって……。「フェスト=お祭り」だし、「フィースト=饗宴」にしたかったんだ。

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