「可能性という意味ではゼロではない……阪神のユニホームを着る可能性もゼロではないと思う」と、はぐらかしていた。
「あのインタビューを読んだ方は、やっぱり巨人に戻ってこないんだと思われたでしょう。でもね、松井監督誕生を諦めていない巨人の周辺からは『絶対NO、って感じではなくなってきている』という声が漏れてくるんですよ」と言うベテラン記者は、こう続けた。
「巨人サイドは松井の性格を考えて、まだ現役を続けるつもりだった由伸が引退させられて監督にさせられた経緯には自分が関わっているわけで、これで由伸の次の監督を引き受けてしまったら入り口も出口も松井絡みってことになるから、それは嫌がるだろう……と。だから、由伸の次には斎藤(雅樹コーチ)に監督をやってもらって、その次に松井監督って流れにしたら本人も受けやすいんじゃないか、と考えているようです」
松井がヤンキースに移籍し、巨人の人気低下が始まった、といわれる。巨人が松井を取り戻す日は訪れるのだろうか?(黒田 朔)
※週刊朝日 2018年3月2日号