最後にアメリカンフットボールのお話を。1月3日のライスボウルで富士通フロンティアーズが日大フェニックスに37-9で勝って、2シーズン連続の日本一になりました。実は、富士通には僕がずっと応援してる選手がいるんです。ボールを蹴る「キッカー」の西村豪哲(ひでてつ)選手(32)です。

 てっちゃんとはロサンゼルスで知り合いを通じて食事をして仲よくなりました。日本でも彼の実家の焼き肉屋に行ったりしてまして。てっちゃんはアスリートとして、いろんな相談をしてくれるんです。

 例えば「スイングのときにどんなことに気を使ってるんですか?」っていうのがありましたね。「ターゲットをしっかりとって、あとはリズムを大事にしてるかな」なんて答えると、「キックを蹴るうえで、すごくタメになりました」なんて言ってくれるんです。

 すっごくマメな男で、LINEでビョーンと超長文が来る。キッカーという職人を極めるために、めちゃくちゃまじめに取り組んでる男です。僕の言葉を少しでも参考にしてくれてるってのは、本当にうれしいことです。

 ライスボウルの相手がわが母校日大だったんで、ちょっと複雑な気持ちでしたけどね。連覇は立派。てっちゃん、よかったね。

週刊朝日  2018年1月26日号

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