

プロゴルファーの丸山茂樹氏は、年明けに亡くなった星野仙一氏との思い出やジャパンゴルフツアーの選手会長になった石川遼選手へのアドバイスを語る。
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年始早々のショックな知らせでした。みなさんご存じの通り、ずっと野球界を引っ張ってきた星野仙一さんが亡くなられました。70歳でした。
ゴルフ界ではジャンボこと尾崎将司さんが星野さん、山本浩二さん、田淵幸一さんたちと同学年でね。ちょくちょく集まっていらっしゃいました。星野さんに会うといつも「おお、マル」と言っていただいて。僕は「監督」って呼ばせてもらってました。
いつだったか、僕がマスターズに出たとき、テレビ番組のスペシャルゲストでオーガスタまで来られたことがあったんです。それで試合前の番組を一緒にやりました。そのときに、いろんなお話をさせてもらいました。カメラが回ってないタイミングで、「スポーツ選手にとって、現役って言葉が最高やぞ」と言ってくださったんです。なるべく長く現役をやれ、と。あの言葉が頭から離れたことはないです。僕はもうセミリタイアみたいなもんですけど、自分がどんなにつらくても「引退」という言葉を口にするのはね……。監督の言葉が頭にありますから。とにかく熱い語りをする方でした。
ほんと、寂しいですね。最近はどんどんどんどん、自分が若いころに声をかけてくれた人たちがそういうことになっていくんだなというね。これは人の定めだとしても、寂しいですね。心からご冥福をお祈りいたします。監督、おつかれさまでした。
さて、ゴルフ界では新しい動きがありました。ジャパンゴルフツアーの選手会長に、1月5日付で石川遼が就任しました。26歳と110日での就任は最年少だそうです。今年は日本に腰を据えてやると宣言しましたからね。会長の役割が重荷になることもあるでしょうけど、なんとか両立できるように頑張ってほしいですね。僕もサポートできることはしますし、青木功会長(75)と力を合わせてやっていってほしいですよ。