著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、歌手・辺見マリさんが薦めるのは「レプロット」の「大山鶏のソテー ポルチーニ茸のソース」だ。
【辺見マリさんが決まって注文する「大山鶏のソテー」はこちら】
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シェフとマダムの家に招かれたようなアットホームな雰囲気のイタリアン。経堂に住んでいた頃は自宅にも近く、わが家の食堂感覚でよく利用していました。家族の誕生日も何度こちらで食事をしたことか。開店10周年の時は、シークレットライブまで開いたんですよ。ギター一本でお客さまの目の前で歌わせていただきました。
この大山鶏のソテーは、決まって注文する品。皮がパリッと香ばしくて、中はジューシー。ビネガー風味のポルチーニ茸のソースが好きで、自家製パンにつけて余すことなくいただきます。だからパンもついつい食べすぎちゃう(笑)。無農薬野菜も新鮮でおいしい。
実はこの料理、もともとメニューでは豚肉だったのを、鶏肉に変えてほしいとお願いしたんです。シェフが好みに応えてくださるのも嬉しい。レストランはただおいしければいいってものでもない。お店のサービスや誰と食事をするかでおいしさも倍増する。まさにそんなことを実感するお店です。(取材・文=今中るみこ)
「レプロット」東京都世田谷区経堂2-15-15/営業時間:11:30~13:15L.O.、18:00~21:30L.O./定休日:火、第1・第3月
※週刊朝日 2018年1月19日号