広末涼子(ひろすえ・りょうこ)/1980年生まれ。高知県出身。95年CMデビュー。97年「20世紀ノスタルジア」で映画初主演。映画の代表作に、「鉄道員(ぽっぽや)」「秘密」「WASABI」「おくりびと」などがある。2018年、映画「終わった人」が公開予定
広末涼子(ひろすえ・りょうこ)/1980年生まれ。高知県出身。95年CMデビュー。97年「20世紀ノスタルジア」で映画初主演。映画の代表作に、「鉄道員(ぽっぽや)」「秘密」「WASABI」「おくりびと」などがある。2018年、映画「終わった人」が公開予定
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 高知時代、広末涼子が本格的に芸能活動を始めるにあたって、上京について家族で検討していると、唯一祖父だけが頑として反対した。「まだ学生だ。学業を疎かにしてどうする。二兎を追う者は一兎をも得ず、だぞ」と。

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「私は、小学校のときからいろんな習い事をしたりして、常にやりたいことがたくさんある子供でした。東京に行って女優になりたいと家族に相談したときも、心の中では三兎も四兎も、いろんな夢を追いかけていて(笑)。だから、まずは学校の勉強を頑張って、祖父を納得させるだけの成績を取ってから上京したんです。それからも、女優だから○○はすべきではない、などの慣習や常識に縛られず、自分で新しい道を切り開いていきたいと思っているところはありました。私は、努力と結果を見せていけば、何かを諦める必要はないと思う。自分より若い世代の人たちに、多様な可能性を感じてもらえる生き方をしていたいんです」

 15歳でのデビューは、あまりにも鮮烈だった。あれから20年以上が経った今も、独特の透明感のようなものは変わっていない。それでいて、大人だけが持つことのできる深みや、少しの毒や、陰影のようなものが、チラチラと見え隠れする。

「30代になって、役の幅がすごく広がったなと思います。女優というお仕事は、常に初めてのことがあるので、飽きるということがない。役を通して、たくさんの経験をする中で、女性としても人間としても、豊かにさせてもらっている気がします」

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