秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんが、婚約に向けた準備を進めている。皇室の慶事を機に、最近の日本の結婚事情と地域性をひもとくと……。
東京在住の眞子さまと神奈川の小室さん。お二人の相性は、地域的にみるとどうなのだろうか?
「東京と神奈川だと隣同士で、ともに都市型の人。お互いによくわかり合え、相性のよい組み合わせです」
こう話すのは、『出身県でわかる性格と相性』などの著書がある矢野新一さん(68)。恋愛、ビジネスなどさまざまな県民性を、20冊超の著書で記してきた。
平均初婚年齢は地域差が大きい。最も低い宮崎や山口と、最も高い東京や神奈川とでは2歳ほども違う。国際基督教大の同級生のお二人は、ともに現在25歳。首都圏でみると、かなり若い夫婦の誕生となりそうだ。
目を引くのは、首都圏と並ぶ山梨と長野の初婚年齢の高さ。矢野さんは「晩婚化の進む首都圏の影響が大きい。さらに、山梨はロマンチストが多くて白馬の王子を待つ女性が多く、長野は男女ともに慎重な気質がある地」と話す。
人口千人あたりの婚姻の届け出件数(婚姻率)は東京、愛知、大阪が高い。都市部は、やはり出会いが多いようだ。秋田が最も低く、岩手、山形、青森、島根が続く。
婚姻届を出す夫妻のうち2人とも初婚は、1995年に全国で約8割あり、2015年には約7割へ下がった。
初婚同士率が低いのは、沖縄、和歌山、宮崎、高知など太平洋側。一方で、福井、富山、石川と北陸の高さが目立つ。
矢野さんは「雪国の日本海側は何事にも慎重な人が多く、衝動的に動かない。一方で、南国気質の地域はすぐ結ばれては別れる、となりやすい。沖縄の人は仕事でも、会社に勤めてはすぐやめてしまう」と話す。
沖縄労働局によると、就職3年以内の離職率は高卒で約6割と全国平均の約4割より大幅に高い。転職を繰り返す若者が多く、定着支援が労働行政の課題だ。
初婚同士の夫妻のなかで年上妻率をみると、静岡、三重、愛知、岐阜など中部が低い。高いのは長崎、宮崎、佐賀、大分だ。