この頃から高画質カメラを備えたスマートフォンをカメラ代わりに使用する人が増え、皇族に対する「携帯電話による撮影」への垣根も徐々に低くなっていった。
また皇太子さまと同世代以下の皇族は、携帯電話を所有しメールを、眞子さまや佳子さまなど若い世代はSNSを使いこなす。
今年4月に学習院大学の目白キャンパスで催された「オール学習院の集い」で、仲良しのお友達が携帯電話のカメラを手に行った自撮りショットに、愛子さまも楽しげな様子で加わっていた。
SNS活用は、すでにフェイスブックやツイッターアカウントで日頃の活動を写真付きで発信する英王室が先輩格だ。
数年前に海外のセレブや俳優らの間で、人の写真に写りこむジョーク「フォトボム」が流行した際、英王室も便乗した。
14年7月、競技大会の激励に訪れたエリザベス英女王は、自撮りしようとしているホッケー選手に気がつき、背後でニッコリと笑顔でポーズ。
同じ大会でヘンリー王子は、ニュージーランドチームの監督らが並んで写真を撮る背後で、親指を立てて「グット」を意味するサムズアップのポーズと満面の笑みを決めて、「フォトボム」。
自転車選手の背後では、兄のウィリアム王子も続いた。
英王室と国民の距離の近さと日本の皇室をいちがいに比較はできないが、世代交代とともに、皇太子さまによる新たな皇室像が垣間見えるようなシーンだった。
そのうち宮内庁のHPでも、皇族メンバーの自撮り写真がお誕生日写真として公開される日がくるかもしれない。(本誌・永井貴子)
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