滝沢秀明の意外な子ども時代とは? (※写真はイメージ)
滝沢秀明の意外な子ども時代とは? (※写真はイメージ)
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 数々のドラマや舞台で主役を演じてきた滝沢秀明さんが、「こどもつかい」(6月17日公開)でついに映画初主演を果たした。監督は「呪怨」シリーズなどのホラー作品で知られる清水崇氏。これまでのイメージを覆すような役柄だ。自身のこども時代の思い出から、35歳の今だからできる演技、立ち位置、理想の男性像までを明かしてくれた。

──初主演映画がホラーというのは、意外でした。

 最初にお話をいただいたときは「ホラー?」と思いましたが、清水監督と伺って「ぜひ出演したい」と言いました。僕も「呪怨」を見て友達とワーワー言っていた世代なので。

──滝沢さん演じる「こどもつかい」は、童話「ハーメルンの笛吹き男」を連想させる不思議な役柄です。

 今までいろんな役をやってきましたけど、まだまだやったことのない役柄があるのだと改めて感じました。いつもはそのキャラクターを自分に寄せていくという作業をするんですが、今回は自分のなかにまったくないキャラクターなのでそれができない。衣装を着てメイクをすることで、自分がキャラクター側に行くという感じでした。本編が始まってもなかなか登場しませんし、特殊メイクで顔を隠している。そういう意味で、ここまでやりきったのは初めてかもしれませんね。監督からは、「顔が見えなくても大丈夫かな?」と聞かれましたが、「まったく問題ありません。監督が思い描くものを作ってください」とお伝えしました。姿が見えなくてもストーリーのなかにずっと「こどもつかい」の匂いがするというのは、清水監督ならではだと思いましたね。

──子どもの怨念を操る怖い役柄でありながら、どこかコミカルな感じもします。

 急に爆発したり、笑顔になったり、情緒不安定な役柄ですよね(笑)。あまりやりすぎてもホラー映画という枠組みが崩れてしまうので、そのさじ加減は、清水監督にお任せして、最終ジャッジをしていただきました。

──「滝沢歌舞伎」をはじめとする舞台では自ら演出を手掛けていますが、今回もそんな機会があったのでしょうか。

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