「進次郎くんの兄の孝太郎さんの1級下が雄輔で、2人は一緒に出かけて寝泊まりするくらい仲がいい。進次郎くんは次男と同じ高校の野球部の1年下の後輩。4人は兄弟みたいです。昔の横須賀はおしゃれな街で、キラキラ輝いていた。私が『横須賀はこんなもんじゃない』と話したら、進次郎くんは『じゃあ、それをキャッチフレーズにしましょう』と。進次郎くんとともにこの街を変えたい」
三度目の正直となりそうな予感もするが、対する現職の吉田雄人市長は「選挙に強い」ともっぱらの評判。毎朝、午前5時前に起き、市議時代から1700日以上も「駅立ち」をして、市民にとっては身近な存在だ。今年5月には、48の市が加盟する中核市市長会の会長に選ばれた。吉田氏の選挙事務所を訪れると、関係者は「今回が一番心配」だと言うが、吉田氏本人はこう言った。
「(雄輔さんの父親と)意識せずにやりたいと思っています。進次郎氏とは世代も近いですし、地元のイベントで隣になると、いろんな話をしていますよ。思いは近いものがあるなと私は思っています」
口では「厳しい」と言いつつ、どこか余裕も感じられる笑顔。ヨコスカの風はどちらに吹くのか。
※ 週刊朝日 2017年6月2日号