2016年の欅坂46デビュー以来、4枚のシングルすべてのセンターをつとめてきた平手友梨奈さん。15歳で最年少メンバーでもある平手さんにかかる、センターとしての重圧は?
「あまり考えないようにしています」
最新シングルのタイトルは、「不協和音」。重いビートと、サビ直前のセリフ「僕は嫌だ」が印象的なダンスナンバーだが、
「間奏のアコギも印象的でカッコいいんです。今回のダンスが激しすぎて、ミュージックビデオ撮影の時には、新しい制服が何度も破れてしまいました」
パフォーマンス中、時には鬼気迫る表情すら見せることもある。「週刊朝日」2017年4月21日号の表紙やグラビアの撮影中も、新曲の制服では力強い眼差しで挑む。しかし、撮影の合間、かたわらにあった、自分が掲載されている雑誌を開き、「あー、懐かしい!」「このころ髪長かったね」とはしゃいだり、淡い花柄のワンピース姿で吹くシャボン玉の出来栄えに一喜一憂したり、15歳の「普通の」女の子らしい表情も。「自覚はないです」と言うが、瞬間的に「欅坂46の平手友梨奈」というスイッチが入るよう。
「クール・カッコイイ」「キュート・カワイイ」、言われてうれしいのはどっちか聞いてみた。
「えー、どっちもうれしくないです(笑)。本当にそう思って言ってもらえることはほとんどない気がして。だけど、ちゃんと心で感じて言ってもらえるんだったら、どっちもうれしいです」
欅坂46は、デビュー1周年を迎えた。「週刊朝日」の表紙でも指で「1」を示してくれた。この1年で変化を感じたことは、「声」だという。
「声変わりしたみたいに低くなりました(笑)。ボイトレをして高い歌声が出せるようになって、それを普段出さないように、自然と低い声になっているのかもしれません」
休日は、一人で出かけることはあまりないという。
「メンバーとショッピングに行ったりするのは楽しいですね。だけど渋谷や原宿は、撮影などお仕事でしか行ったことないんです」
高速で駆け抜けた1年。
「メンバー21人みんなでがんばっていきたいなと思います。もちろん自分のパフォーマンスも落とさずに」
2年目の決意を語るその目に、新たなスイッチが入った気がした。
※週刊朝日 2017年4月21日号