──漫画や本が原作というドラマも多い。
カトリーヌ:漫画原作では「東京タラレバ娘」(日本テレビ系)は原作のほうが破壊力がある。テレビドラマは甘がみという感じ。
山田:出演者も20代で、30代の原作よりビミョーに若いしね。でも大島優子ちゃんの“居酒屋の娘”が意外なハマり役だった。
カトリーヌ:「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系)も漫画原作ですよね。
山田:無理を感じさせずにおもしろい。脚本・演出の福田雄一さんの手腕ですね。原作があるドラマが最近はすごく多いけれど、原作の上を行く脚本を書くのは本当に難しい。
カトリーヌ:最近の月9が物足りないのはそこなのかなって思います。
山田:「嫌われる勇気」(フジテレビ系)も原作がある。ドラマでは、なぜか視聴者も含めて(椎名)桔平ちゃんにアドラー心理学を解説されるという。
カトリーヌ:小説ではない本が原作だからだよね。でも、いちいち説明するという演出は案外いいかも。そういうのは、ほかでもほしい演出ですね。
※週刊朝日 2017年2月24日号より抜粋