そこで、スマホで1万円から投資できるしくみをつくりました。今月、千円からでもOKにしました。
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50歳を過ぎてからの起業は、簡単ではありません。
貯金や退職金を投げ出さなくてはなりません。覚悟、執念、我慢……。こうした精神力も問われます。
けれど、「meruru(メルル)」という器具を開発・販売している「メディトレック」の斉藤和子(62歳)は言います。
「起業しないで後悔するより、起業して後悔したほうがいい。一度っきりの人生ですから」
家具や台所用品などを製造、販売している「シービージャパン」の会長・青木宏(69)は言います。
「会社を小さくはじめ、大きく育てました。人生はカネを残すか人を残すか、どちらか。わたしは人を残す選択をしたと思います」
One Tap BUYの林は言います。
「五十の手習いといいますが、新しいことに踏み出してしばらくは大変です。でも、ある程度までいくと、スムーズにいくと思います。若い人と違い、培ってきた知見がありますから」
シニア起業をしたいと思った方。まず、お住まいの地域の役場や商工会議所、商工会が開く「起業セミナー」などに顔を出しましょう。50歳以上での起業は年々増え、12年は全体の5割近くを占めました。年齢制限はありません。すすめ、シニア!(敬称略)
※週刊朝日 2017年1月27日号