さんま「歌番組なんで出ぇへんねん」
中居「(のどの)調子が悪かったんですよ」
さんまは引き下がらない。年末にSMAPと共演したときのことを引き合いに出し、こう畳みかけた。
さんま「(メンバーの)誰かがしゃべってもかぶせていかへん。顔も合わせず真っすぐ見たままやんか」
中居「バタバタはしましたよ。(今は)ぜんぜん円滑にいってますから」
さんま「ファンのために歌だけは歌ってあげてくれ。25周年やで、お前ら」
しかし、さんまの願いも空しく、わずか3週間後に解散発表となった。
光GENJIやシブがき隊などが行った解散コンサートや、ベストアルバム、新曲の発売のアナウンスもない。前出の中村氏は言う。
「解散コンサートは現段階では絶対といっていいほどないです。生みの親であるジャニー喜多川社長が7月、25周年のコンサートをどんなに懇願してもダメだったのですから」
グループとしての活動は、12月31日までと発表されている。最後に紅白歌合戦に出演する可能性はないのか。
「紅白を最後の花道にするのが残された願いですが、実は紅白はジャニーズ事務所が仕切るので、出場は難しい。社長以上にメンバーを説得できるような絶対的な存在がいれば別ですが」(芸能事務所関係者)
解散にともなう損失は年間636億円にのぼると試算するのは、関西大学名誉教授の宮本勝浩氏。
「解散となるとプラスの経済効果が生まれなくなってしまいます。ジャニーズ事務所の損失ももちろんですが、この規模は国家的損失ですよ」
メンバー5人が出演する「SMAP×SMAP」も、12月いっぱいでの放送打ち切りが発表された。あるテレビ関係者は言う。
「10月いっぱいぐらいまでは録りためているようです。12月は特番での休止も多いので、新たに収録が必要なのは実質4、5回。そうなると過去20年の素材を使い、たとえば中居1人が出演し、回想しつつ語るようなスタイルもある。最終回はせめて5人そろって笑う姿をファンのためにも見せてもらいたいですけど……」
解散後、SMAP5人は、ジャニーズ事務所に所属し、ソロとして活動していくと発表されている。19日夜、木村はラジオ番組で「本当に、ごめん……」と謝ったが、それぞれのかたちで「がんばりましょう」と26年目に踏み出すメンバーに本誌から「ありがとう」──。(本誌・太田サトル、松岡かすみ、亀井洋志)
※週刊朝日 2016年9月2日号
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