こんな「悪のり」もあった。東京都知事選に立候補していた小池百合子氏は、ポケモンGOで遊んだことはないものの、「今は『百合子GO』でいきます」と街頭演説。ポケモンGOが未配信の韓国や中国ではそれぞれ、「ポロロGO」「城市精霊GO」などの類似ゲームが登場したようだ。この先も続々と生まれる可能性は高い。

 過熱するポケノミクス。しかし、先行したアメリカでは既に下火になり始めたとの報道もある。三上氏は「ゲームとしては異常な注目のされ方。バブルといってもよい状況です」と今の人気ぶりを説明する。日本でも、7月末の週末がブームのピークとなるかもしれないと予測する。

 ポケモンを集めるだけだと、単調で次第に飽きる。初心者は、ジムでバトルするレベルに達するのは大変だ。早くもポケモントレーナーを卒業する人も出始めた。下火になったアベノミクスのように、ポケノミクスも息切れするのか。

 新ポケモンの追加やトレード機能など、バージョンアップも予定されているようだ。便乗組は、こんな力強い声を聞きたいはずだ。

「バイ、マイ、ポケノミクス」

週刊朝日 2016年8月12日号より抜粋

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