一方の飲食代は、天ぷらとイタリア料理、回転寿司で計10件30万円のうち、5件8万4千円分は「政治活動に利用したことまでが確認できなかった」から併せて返金するという。
政治資金問題に詳しい神戸学院大法学部の上脇博之教授が呆れた口調で語る。
「飲食代のうち何件かは認め、いかにも精査したとアピールしているようにみえます。しかし、ホテルの領収書は宿泊代なのだから、舛添氏の指示がなければ支出の目的欄に会計責任者は『会議費』とは書けないはずです」
別荘近くのホームセンターなどでは「消耗品」の名目で20万円計上している。「いい文房具がたくさんあり、事務所で使う」。時に薄ら笑いを浮かべ、冷静な口調で質問に答えていた舛添氏の声が一瞬、気色ばんだように聞こえた場面があった。「お店の方が、ネジとか釘とか、猫のエサとか、そういうものしか買っていなかったという証言があるが」との質問が飛んだときのことだ。舛添氏はやおら無体なことを口走る。
「店員の方が、私が店に入ってからどのコーナーで何を買ったのか、24時間私の後をついて歩いたんでしょうか」
舛添氏はこうも語った。
「チェックが十分でなかったが、私は会計責任者を責める気はありません」
前出・上脇氏が指摘する。