放送開始から全ての回で視聴率が20%を超えて好調のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。生活総合誌「暮しの手帖」の創業者、大橋鎮子らの軌跡をモチーフに快進撃を続けている。さらなる“追い風”は、初の老け役を演じるベテラン女優2人の存在だ。
1人目はヒロインの高畑充希演じる常子の祖母で、老舗製材問屋の女将・滝子役の大地真央(60)。木村多江演じる娘の態度が気に入らないと「出ていきな!」と言い、仕事をごまかそうとした従業員に「うちの看板に傷つけようってのかい!」と、鋭い眼光ですごむ。コラムニストの桧山珠美さんはこう言う。
「男前で“女傑”ぶりを発揮している滝子は、大地さんのイメージにぴったり。ですが、肌が若く、美しすぎてシワやシミが全くない。いくら白髪でも祖母役には違和感がありますね」
対照的なのが、常子ら一家が住み込みで働く仕出し屋の大女将・まつを演じる秋野暢子(59)。滝子と顔を合わせれば、「いつも本当にすてきなお召し物で……ふふ、若作りがお好きなのかしら。七五三かと思いましたよ」と嫌みを言い、滝子は「そのお召し物すてきですよ~。今度教えてくださいな、どこで拾ったのか」と嫌みを返す犬猿の仲。