11月、築地市場が豊洲市場へ移転する。その前に、市場界隈は数多くの人たちで連日大にぎわいだ。「築地市場内魚がし横丁」と「築地場外市場」で、活気ある市場の雰囲気と築地グルメを堪能しよう!
■築地市場内魚がし横丁
築地市場内で働く人のための飲食店やプロ御用達の物販店などが軒を連ねるエリアの中から、編集部が3店を厳選!
<魚河岸 鮨文>
創業約170年、受け継ぐ老舗の味/おまかせにぎりコース 3850円
江戸末期に創業し、日本橋の魚河岸時代から今に続く老舗中の老舗。「うちは築地だけじゃなくて、日本の中でも古い店だと思うよ」と5代目の礒貝真喜さん。煮たりしめたりといった、冷蔵庫がない時代ならではの手法を今に受け継いでいる。中でも、代々継ぎ足して作る、秘伝の煮詰めがかかった穴子はその真骨頂。天然物の魚にこだわり、丁寧な仕事ぶりが細部に宿っている。
【営業】6:00~14:30/日祝、休市日休
【住所】東京都中央区築地5-2-1 8号館
<岩佐寿し>
貝づくしの名店でウニ三昧!/ウニ丼 3000円
「うちは量や見た目じゃなくて、味で勝負してるから」と、おかみの岩田美佐絵さん。器からあふれんばかりのウニの、甘みとクリーミーさの絶妙なハーモニーにうっとり。カニとの2点盛りで喜びも2倍に。4月から初夏にかけてはウニの一番おいしい季節とのこと。また、貝の名店としても有名で、7種類の貝が味わえる貝づくし(3600円)も人気。
【営業】月~金/5:30~14:30、土~13:00/日祝、休市日休
【住所】東京都中央区築地5-2-1 1号館
<磯寿司>
夜も営業、マグロ一本買いの店/鮪づくし 3240円
市場内は昼には閉店と思われがちだが、ここは夜までの営業なので、ゆっくりと寿司を味わえる。「鮪づくし」は、本マグロの大トロ、メバチと本マグロの中トロ、本マグロの赤身の計8貫と鉄火巻きがセット。「マグロを一本買いしており、良質なものを安く提供できる」と板長の細谷隆信さん。それぞれに脂の乗り方や風味が異なり、マグロの奥深さがかいま見える。
【営業】月~金/6:00~21:00、土~16:00、休市日8:00~14:00/日祝休
【住所】東京都中央区築地5-2-1 10号館