リオ五輪が控える2016年。ヘッドコーチとして日本代表を支えるプロゴルファーの丸山茂樹氏は、ゴルフが注目されるよう全力を尽くすと、その意気込みを明かした。
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読者のみなさん、あけましておめでとうございます! 今年は申(さる)年。決して木から落ちたりせず、目標へ向かって登りきるような年にしようじゃありませんか。
今年はなんといってもオリンピックイヤーです。8月にリオデジャネイロ夏季オリンピックがあります。ご存じの通り、僕はゴルフ日本代表のヘッドコーチを務めさせていただきます。先日、男女とも僕が担当することに決まりました。
本番はもうまったくの個人戦ですから、ヘッドコーチとしてどれだけ役割を果たせることがあるのか分からないのが現状です。いまはただ、選手が迷ったことがあれば、手をさしのべてあげられるように準備しておくだけですね。選手に頑張ってもらうしかない。
本番のコースの写真は見せてもらいましたけど、人が歩いたあとの状態で見てないので、芝の付き方なんかはよく分からないですね。新設のコースだから、まだ誰も分かってないんです。ただ距離は男子が7100ヤードほどですので、ちょっと短めであることは確かですね。それと海のそばのコースですから、風がどう作用するのか。情報が入ってくるのも、まだまだこれからだと思います。
とにかくメダルを獲得することが、改めてゴルフに注目してもらえるきっかけになるのは間違いないでしょうから、そのために最善を尽くしたいと思います。あとは2020年の東京オリンピックに向けて、有益な情報を持ち帰ってくることですよね。それが大事だと思っています。
いま僕の中で一番メインの取り組みになってるのが、ジュニア育成の活動ですね。12月23日にも東京の恵比寿で「丸山茂樹ジュニアファンデーション Xmas Golf for Kids Supported by SUBARU」というイベントを開きまして、小学生の子どもたちと遊んできました。プロゴルファーの久保谷健一(43)と渡邉彩香(22)、内藤雄士ツアープロコーチ(46)も参加してくれました。
年々いろんなアイデアを出し合って、新しい取り組みをやってますんで、今年も試合をつくりたい、イベントもつくりたいということで、こういった取り組みが中心になっていくでしょうね。幸いなことに、年々支援してくださる方の輪も広がっています。規模を少しずつでもいいから拡大していくってのが、我々の目標ですかね。
僕は自分のやれることをただ必死でやるしかないですね。ほんとにいろんな方面で頑張れるように努力していきますよ。
プロゴルファー丸山茂樹としては、ずっと苦しんでいる左手親指の慢性亜脱臼にいい治療法がないか、神頼みの毎日ですよ。
痛みがあって週に1回ぐらいしか練習できないのが現状です。去年同様、年に何回かの試合に出場させていただいて、少ない練習の中でもなんとかそれなりの結果を残せるよう、このオフはトレーニングに励んでいきたいと思っています。
※週刊朝日 2016年1月15日号