有村:クランクインの前日まですっごく悩んでて、社長に泣きついたぐらいなんです。もう数時間しかないのにどうしようって……。でも家に帰ってもう一回台本見たら、すぐに腑に落ちて、「あれ? もう大丈夫かも」という感じになりました。
林:金髪にギャルメイク、かわいかったですけど、「架純ちゃんにあんな格好をさせるのはマズいんじゃないか」とか言う人、いなかったですか。
有村:いませんでしたね。最初はちょっと違和感があったと思いますがだんだん見慣れて、「カツラとメイク、なじんできたね」って言ってもらえるようになりました。
林:あの金髪、カツラだったんですね。映画館、親子連れでいっぱいでしたよ。大ヒットでしたね。
有村:うれしいですね。でも私より、「ああちゃん」の存在が大きいと思いますね。
林:吉田羊さんが演じたママですね。何があっても娘を信じて、味方になってくれる……。
有村:難しいですよね。実際にあんなふうにできるのかって言う人もいるでしょうし、「ああちゃん」みたいなお母さんがいてくれたらって言う人もいますし。
林:私はあの映画見たあと娘に、「もっと勉強しなさい」って言いましたよ(笑)。
※週刊朝日 2016年1月15日号より抜粋