幅広い年代をとりこにする人気ポッドキャスト番組の「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」。2020年10月2日に配信を開始し、いまや18万人が愛聴する番組になった。パーソナリティーのお二人に話を聞いた。
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──「OVER THE SUN(以下OTS)」のリスナーさんに、聴き始めたきっかけを伺ったら、入り口がいろいろでした。
ジェーン・スーさん:TBSラジオが制作するポッドキャスト番組ですし、ラジオの告知で知った人も多いと思うんですけど、街で声をかけてくれたり、メッセージを送ってくれたなかには、ラジオをまったく聞いていない方もいて。「あ、こういう方たちもいたんだ」と。
堀井美香さん:20代のおしゃれカップルに声をかけられたりね。大学で講演をしたとき、終わった瞬間に女子大学生が2、3人寄ってきて「聴いてます!」と言ってくれました。
スーさん:街で声をかけられる率が「OTS」を始めてグンと上がりました。ラジオの比じゃないので、びっくりします。それも、私がパーソナリティーを務めるラジオ番組「生活は踊る」のリスナーさんで声をかけてくるのは、タクシーの運転手さんとか同世代か年上の女性なんですけど、「OTS」は本当に若い。20代がアラフィフの話を聞いて何が面白いんだろうと不思議に思うくらい。
堀井さん:イベントもたくさんの方が申し込んでくださるんですけど、場所の都合で人数が限られるから、外れる方もいて。
スーさん:そう、申し訳ないよね。
──ポッドキャストで配信を始めるきっかけは、スーさんがTBSラジオに制作を相談したことからだそうですね。
スーさん:堀井さんとは「生活は踊る」だけでなく、10年前から一緒に番組を担当する機会がありました。何度か仕事をするなかで、どんどんお互いの間合いがよくなっていくのがわかったんです。仕事のパートナーとしての相性のよさを感じていたので、「もっと自由な、枠のないところで喋ったほうがお互いに楽しいし、リスナーにも楽しんでもらえる番組になるかもしれない」と感じました。