文具には長く支持されているロングセラーが数多くある。どんな秘密や歴史があるのか。文具王・高畑正幸さんが、厳選したアイテムの魅力を解説する。
■クーピーペンシル(サクラクレパス)
1973(昭和48)年発売
手に色がつきにくい、折れにくい、消しゴムで消せるなどの工夫がたくさん。クーピーのクー(COUP)はフランス語で打つ、という意味で、色鉛筆界に一撃を与えました
■ボンド 木工用(コニシ)
1957(昭和32)年発売
木材加工には必須。乾くと透明になるので、接着面がきれいに仕上がります。塗って乾いてからはがすと、ほこりや汚れがきれいに取れるという裏ワザで注目を集めています
■「図案」スケッチブック(マルマン)
1958(昭和33)年発売
鉛筆やクレヨンから水彩まで、さまざまな画材と相性の良い紙が使用され、誰もが見たことのある表紙で長く愛されています。絵を描くための最高のスケッチブックでしょう
■マジックインキ(寺西化学工業)
1953(昭和28)年発売
魔法のように何にでも書けるという意味が商品名に込められています。日本初の油性マーキングペンで、油性ペン=マジックが定着していますが、マジックは商品名です
■セメダインC(セメダイン)
1938(昭和13)年発売
水に弱いというそれまでの糊の欠点を克服。プラモデルを作る工作少年たちにとっては欠かせないアイテムで、僕も模型飛行機を作るときに随分お世話になりましたね