神奈川県に住む斎藤みつ子さん(67)、菊地和代さん(67)はそのタイプだ。洋裁学校に通っていた経験のある斎藤さんは、子育てが落ち着いた40代後半から、洋服を手作り。コート、セーター以外はほぼお手製だという。

「手作りするときは、バスト回りをフィットさせすっきり見せ、ウエスト回りはゆったりさせてカバーするといった、自分の体形を美しくみせられるラインになるよう作ります。ぴったりのものができるとうれしいですよ」(斎藤さん)

 菊地さんも斎藤さんに学び、夏物のワンピースなどを手作りしている。

「お互い、若作りしすぎていないか、暗すぎないかなどチェックし合って、年齢に合うファッションを楽しんでいます」(菊地さん)

 おしゃれなのは、女性だけではない。都内在住の大石三雄さん(83)は、ファッションを「生活の一部」として楽しんでいる。わざと穴を開けたダメージジーンズにスニーカーを合わせカジュアルなスタイルをしたり、カーディガンを肩からかけたり、柄の入ったTシャツの上にシャツを羽織ったりと、おしゃれにぬかりがない。

「いくつになっても格好よくいたい。年齢にこだわらず、着たいものを着ています。太ると洋服が似合わなくなるので、毎日筋トレをして体形を保っています」

 大石さんいわく、「ジーンズに革靴はおじさんぽくなるのでスニーカーやブーツを合わせる。シャツはボタンを全部閉じるのでなく、ボタンを開けて羽織るように着るとおしゃれに見える」とのこと。

週刊朝日 2015年10月16日号より抜粋

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