駅のホームでスマホを手に歩いたり電車を待ったりする人たち=5月31日午後、JR新宿駅 (c)朝日新聞社 @@写禁
駅のホームでスマホを手に歩いたり電車を待ったりする人たち=5月31日午後、JR新宿駅 (c)朝日新聞社 @@写禁
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 中学・高校生のネット・スマホ依存は社会問題化しているが、いまや大人も蝕(むしば)んでいる。依存の対象となるコンテンツはさまざまだが、学生や社会人の独身男性で目立つのが、「オンラインゲーム依存」だ。ネット依存の予防に取り組む民間団体「エンジェルズアイズ」の遠藤美季代表は「オンラインゲームの世界で恋人を作り、現実社会での恋愛や結婚に興味を示さなくなる人も少なくない。深刻なケースになると、部屋から出られなくなってしまう」と話す。

 都内在住の会社員Aさん(39)は今年1月にオンラインゲームの世界にハマり、いまでは1日に平均8時間をゲームに費やすという。

「初めは2、3日に1回、数時間のプレーで満足していました。それがいまでは仕事と寝るとき以外のすべての時間をゲームに使うようになった。睡眠不足で会社を無断で休むこともあるけど、ゲームの世界では恋人がいて、仲間もたくさんいる。充実しています」

 充実している――そう躊躇(ちゅうちょ)なく言い放つAさんだが、現実での恋愛や友人関係、出世意欲などについて話を聞くと、少し口ごもりながら本音を話した。

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