ダイアナ元妃の死因をめぐって陰謀説が再燃している。発端は、今年8月にロンドン警視庁が、「内容は明らかにできない」としながらも、元妃の死因に関する新情報を現在調査中であると発表したからだ。
元妃の死因をめぐっては長年、陰謀説が根強くささやかれてきた。ロンドン高等法院では死因を調査する審問が何度も開かれ、関係者278人への調査で約20億円が注ぎ込まれた。この審問の中で、元妃が「自動車事故に見せかけて殺される」と、亡くなる10カ月前に自身の不安をつづったメモを、元妃の元執事が提出するなど、世界的に注目を集める証言も出た。
ただ、死因論争は、2008年に同院が、元妃の死因は「事故死」とする評決を出したことでいったん、収まった。しかし、ここにきてロンドン警視庁の新たな発表。メディアの報道を総合すると、英陸軍の特殊空挺部隊「SAS」の元妃の事故死への関与が指摘され始めたのだという。
というのもSASの兵士が元妻に、「ダイアナ元妃の死にはSASの××が関与しており、それは隠蔽された」と話したのを、元妻の両親が英軍とロンドン市警に伝えたのだという。
だが、英国防省は「ロンドン市警の問題だ」と強調。英王室も「チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子もコメントはしない」と騒ぎを一蹴する反応に徹しており、真偽のほどは定かではない。
※週刊朝日 2013年11月1日号