
竜巻にゲリラ豪雨。日本列島は相次ぐ“異常気象”に見舞われている。そして、これからは本格的な台風シーズンに突入するのだ。突発的な自然災害から貴重な財産を守る保険を真剣に考えなくてはいけない。
そこで「火災保険」だ。といっても、対象となるのは「火災」だけではない。台風や竜巻、雹(ひょう)による損壊や、豪雨での床上浸水などの「風災」「水災」による損害も補償される。
各社とも補償対象となる災害の種類など基本的な部分での差は、ほぼないといわれる。損害保険金以外の費用の支払いや付帯サービスなどで独自色のある商品を開発しているのだ。
東京海上日動火災保険では、強風で物が飛んできて屋根に穴が開いたときの仮修理の費用などの支払いを充実させている。
三井住友海上火災保険では、最初に契約したときの保険金額は必ず補償する独自の商品が売りだという。たとえば建物の保険金2千万円の保険に入ったとする。しかし年数がたてば建物の評価額は下がるので、損害を受けたときの評価額が1千万円であれば、1千万円までしか補償しない商品もある。これに対して、同社の商品では2千万円補償する。
損保ジャパンでは、水回りや鍵のトラブルが生じたとき、専門業者による応急措置のサービスを提供する。
「備えあれば憂いなし」が防災の基本だ。商品をじっくり見比べて、自分に合った「頼れる保険」を見つけたい。
※週刊朝日 2013年9月20日号