沈黙ゲームの結果は、2種類しかありません。
●結果1 :あなた以外の人が、あなたより早く口を開く → あなたの勝利。1ポイントゲット!
●結果2 :あなたが想像する以上に誰も口を開かない → 「意外とみんな沈黙が平気なんだ」という学びになります
たったこれだけで、沈黙に慣れていきます。
ポイントは、「必ず話し手を観察する」ことです。人以外の物体を凝視したり、「家に帰ったら何をしようかな」などと別のことを考えたりして、その場をやり過ごそうとすると、逆効果で余計に沈黙が怖くなります。
なぜなら、意識を別のところに飛ばしていると、いつまでたっても目の前の現実に慣れ
ることができないからです。すると余計に、他者とともにいることに緊張しやすくなり、沈黙が苦手な自分が強化されてしまいます。
他者とともに(他者のなかに)いるから、緊張するのです。その証拠に、自宅に一人でいるときには、沈黙していたとしても緊張しないでしょう。
大事なのは、「他者とともにいても悪いことは起きなかった」という実体験を積み重ねながら、慣れていくことです。
なかには、沈黙ゲームを続けられないという、重度の沈黙恐怖症の人もいるでしょう。そういう人は、黙ってただその場にいるために、頭のなかで数字を数えてみてください。
数え方はやりやすい方法でかまいません。たとえば、「ゆっくりと1から10まで数える」くり返したり、「30からカウントダウンする」と決めて減らしていったり、どちらでもいいです。最初に決めた数を数えあげるまでにかける時間を徐々に長くしていくのがコツです。そうすることで、気持ちがゆったりとしてくるはずです。
黙ってその場にいることに慣れてきたら、人を観察する度合いを増やしていってください。