アエラが8月下旬に首都圏に住む未婚男女計800人に「結婚したいと望む会社はどこか」というアンケートを実施したところ、男女ともに1位~3位まで、商社が独占する結果となった。では、実際に商社に勤務する人との結婚生活はどうなのか。
日本を代表する大手商社勤務の夫を持つ、外資系企業勤務の40代の女性は、自分の結婚について意外な感想を漏らす。
「フルタイムで働き続けたい女性には、大変かもしれません」
商社マンとの結婚を狙ったわけではなく、大学時代からの彼の就職先が商社だっただけ。彼女は大学卒業後、大手金融機関に就職。結婚時に、働き続けたいから夫が海外転勤になっても同行しないことで合意していた。
結婚直後に、夫は海外転勤が決まった。約束通り単身赴任してもらったが、同僚たちは専業主婦の妻帯同で、駐在家族同士の集まりもある。夫が体調を崩したことや周囲からの暗黙のプレッシャーもあり、彼女も仕事をやめて夫のもとへ。
帰国したときには、30代半ばで子持ちになっていた。苦労して見つけた再就職先について相談すると、ハッキリ言われた。
「君は生活のために働くわけじゃない。僕は生活を背負っているんだから、あてにされても困るからね」
残業なしで夕方5時半に退社することを勤務先に了承してもらい、家事と育児は全部1人でやった。よりやりがいを求めて転職をしたときも、夫は懸念を示した。
「忙しくなって子どもにしわ寄せがいかない? まだ転職は早いんじゃないの?」