しかも、彼女はもともとプロレスファンだったという。そう、女性にも一定数、格闘技好きが存在する。格闘技業界が女性への敷居を下げたのは、女優が選手と仲良くなるうえでもプラスだったわけだ。

 そのあたりを象徴するのが「お泊まり愛」を報じられた小倉のスタンスである。

 彼女は昨年6月「有吉の正直さんぽ」の等々力編にゲスト出演。有吉弘行らと新日の道場に立ち寄った。オカダらが激しい練習をしている光景に、何度も「すごーい」を連発。女性にありがちな「きゃーっ」という悲鳴も「こわーい」という反応も一切見せなかった。プロレス式の腕立て伏せやロープワーク(四方に張られた鋼鉄のロープの反動を利用して走る技)にも挑戦。格闘技が嫌いではないことを感じさせたものだ。

 最近のインタビュー(「ザテレビジョン」)でも「ハマっているもの」を聞かれて、

「ジムに通いながら筋肉を大きくするウェイトトレーニング、その筋肉を際立たせるための有酸素系ヒートトレーニング、ストレス発散 のキックボクシングと、使い分けながら毎日楽しんでいるんです」

 と発言。アクションも披露する今年公開の主演映画「闇金クイーン」に関して、

「現場でスタッフさんとプロテインの話ができたのがうれしかったです(笑)。いつもは『何飲んでるの?』『すごいね!』って珍しがられることが多かったんですが、今回の現場は鍛えている男性が多かったみたいで『これ、あそこのプロテインでしょ!?』『え、飲んでるんですか?』っていうジムみたいな会話ができて新鮮でした」

 と語った。鍛えているだけあって(?)朝倉とのデート中も冗談まじりに「グーパンチ」を浴びせたりしていたものだ。

 ちなみに、彼女の身長は167センチ。じつは、格闘家にハマる女優には高身長系が目立つ。川口は166センチで、小池は167センチ、向井は170センチだ。そこには、自分よりたくましい男を求めがちな、女心も働いているのだろう。朝倉が相手だからこそ、小倉のグーパンチも可愛らしく映るわけだ。

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代理出産裁判を起こした向井亜紀