──淳さんとは毎日お話されてたんですか?
亮:はい。ほぼ毎日。最初の頃はとくに心配してくれたんだと思いますけど。(僕が)前向きになったことを感じてからは、毎日ではなくなりました。
淳:でも確実に謹慎前と比べると会話の量は増えていますね。謹慎が繋いでくれたっていうのは、あるかもしれないです。
──淳さんからの毎日の電話を、亮さんはどう受け止めていましたか?
亮:うーん……正直言うと、初めのころはあまり……ありがたい気持ちもあるんですけど、こっち側がやってしまっている気持ちもあって、申し訳ない気持ちがあって、ちょっと素直に「ありがとう」と思ってなかった部分もあったかもしれないです。
淳:LINE送るとすぐ既読にはなるんですけど、返事がこないことがけっこうあって。あんまり「返事返せよ」って言うのもアレなんで放っておくと、25時間後とかに返ってくる。1日以上は必ず経ってっていう。(LINEを)送った瞬間にすぐ既読になるのに。モテないタイプのLINEの使い方だなあって。
会場:笑
亮:そう。時間はあるから。
淳:しっかり読み込んでたんだ(笑)。
亮:しっかり考えて。
──すぐ(返事を)返せないっていうのがあったんですね。
亮:そうですね。考えて考えて……。自分が素直に言えることがない、というよりも、なんだろう……申し訳ない気持ちになるから、「ごめん」ばっかり返しても、たぶん(淳も)しんどくなるし、それも返せへんとか考えると、全然返せなくなっていくというか……。
淳:心がぐったり疲れていたときに、(亮が)屋久島に行くんですよ。一人旅で。自分を見直そうみたいな感じで。屋久島に1週間とか10日とか、何日か決めずに屋久島に旅立つんです。「今から行ってきます」って。で「おう、行ってらっしゃい」ってLINE送ったんですけど。でも帰ってきたことを全然伝えないで2週間過ぎるっていう。
──えー?(笑)
淳:「帰ってきたんならちゃんと言えよ」って言ったら「5日前に帰ってきてるけど」って。ちゃんと報告しろよ、社長に(笑)。そんなことがありました。
──改めて亮さんに。淳さんは亮さんが謹慎になってから、本当に慎重に今日という日がくるように頑張ってきたと思うんですけど、改めて淳さんのコンビ愛についてはどう思いますか?
亮:そうですね。まず「ありがとう」がシンプルにあるんですけど。自分が逆の立場だったとき、こんなに上手いふうに立ち回れないだろうなぁっていう。それを淳はやってのけたことについては、シンプルに「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。
──謹慎中に先輩方や淳さんからもらった言葉で、印象深い言葉ってありますか?
亮:出川さんの言葉で。電話がかかってきて「申し訳ございません、ご迷惑をかけて……」とこちらが言ったら、話を遮って「待ってるから。待ってるから」その2回しか言わずに。「ありがとうございます」って言って(電話を)切ったときに、男前だな、かっこいいなと思いました。
【全文(5)】に続く。
(AERA dot.取材班)