この記事の写真をすべて見る
年末になると1年を振り返る芸能界のランキングがいくつも発表される。それに対してお笑い芸人のカンニング竹山さんは「違和感」を抱くという。
【画像】「営業本数ランキング」ならトップ!? カンニング竹山が挙げる芸人はこちら
* * *
年末になると、タレントのテレビ出演ランキングとかブレイクランキングとか出てきますが、毎年それを見て、いかにも素人が考えたランキングだなと思ってしまうんですよね。なぜかというと、調査した番組が東京キー局の地上波だけだったり、月曜日から金曜日までの帯番組が毎日カウントされていたりするから。もちろん売れてる証にはなりますが、違和感ありませんか? それだから毎年、朝の顔が並ぶランキングになるわけですが、他の番組にあまり出ていなくても「売れっ子」とされのは、ちょっと疑問があります。
僕自身も若い頃、ブレイクランキングとかに載りましたけど、「嫌みな記事だな」と思っていました。結局、そういう記事を書く人は「去年は出ていたのに今年は……」って後で言いたいだけだろうと思うんですよ。読んでいる人もどこかで「いつ消えるの?」って思ってません? そういう目で見られてることも、タレントはみんなわかりますし、毎年そのゲームの繰り返しじゃないですか。
でも、タレントの忙しさとかどれぐらい売れているかって、キー局出演数だけでは測れなんですよ。例えば、大阪や福岡のような地方局で冠番組を2つ持っていたら、移動やロケなどで寝る暇もない程忙しい可能性がありますし、BSやネットの番組をたくさん持っていても、忙しいでしょう。そのクールのドラマに3本出ているいぶし銀的な役者さんも、きっとスケジュールをやりくりするマネージャーもすごく大変なはず。ほかにも、物書きをしているタレントで、大きな賞を取っていなくても連載が週4本あれば、ずっと家にいてもものすごく忙しい可能性がある。特にネットで細分化されている今の時代、キー局出演数だけではリアルじゃない。
本当に厳密に調べたいなら、一つ考えられる方法は「2019年に休みが少なかった人ランキング」。各プロダクションに何本仕事したのかとか、休みがどのぐらい取れたのかを聞くわけです。労働問題としては完全にアウトですが(笑)、これはかなりリアルに旬がわかる。