■武岡龍世(八戸学院光星)


ポジション:遊撃手
身長体重・投打:178cm 77kg 右投左打
評価:B
おすすめ球団:日本ハム
三拍子に加えて長打力も備えた高校球界屈指のショート。春と比べても体つきが大きくなり、センターへの一発を放つなど長打力がアップしたところを見せた。少し判断力には課題が残るが、フットワーク、スローイングとも高校生では高レベル。元々ショートが本職という若手野手がいない日本ハムなどは狙いたい選手だ。

■山瀬慎之助(星稜)
ポジション:捕手
身長体重・投打:177cm 85kg 右投右打
評価:B
おすすめ球団:オリックス
好素材の捕手が多かった今大会においても、地肩の強さはナンバーワン。コンスタントに1.8秒台をマークし、低い軌道で一直線に届くセカンド送球は迫力十分。ストライクゾーンを広く使えるリードもよく考えている。ディフェンス型の若手捕手がほしいオリックスは狙いたい。

■有馬諒(近江)
ポジション:捕手
身長体重・投打:183cm 81kg 右投右打
評価:B
おすすめ球団:阪神
スケールの大きさを備えた高校球界屈指の捕手。初戦(2回戦)敗退となったものの攻守に良さは十分に見せつけた。大型でもフットワークをしっかり使え、プレーにスピードがあるのが持ち味。打撃も大きな構えで楽に引っ張ることができる。大学進学が有力とのことだが、将来の正捕手候補として地元の阪神は追いかけたい選手だ。

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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