最近5年間は建築費上昇・地価上昇の影響を受けてマンション価格は急騰し、多少の差はあっても全ての物件が高値になってしまい、誰もが高値掴みを強いられてしまう時期に当たっています。ところが、本物件は例外と言えます。

 用地費が極端に安かったことで、選手用宿舎から分譲マンションへの改装費も加わって建築費が高くなってしまう分まで賄う形となった模様、すなわち中央区としてはあり得ない安値の販売になったからです。

 駅から遠いマンション、バス便のマンションであるとしても、勝どき駅・月島駅の徒歩圏マンションが新築マンション相場で坪単価@400万円にもなろうかという今日、本物件はおよそ7掛けの@280万円余なのですから、これは単にバス便マンションの弱点を考えれば、当然の価格とも言えます。

 とはいえ、オープンスペースの広さ、ランドスケープの美しさなどの付加価値を加味すれば割安なマンションとも言えます。

 都心部で、これに匹敵するマンション群はなく、比較的近いのは佃島のリバーシティですが、駅から徒歩8分以内の距離、東京駅まで2キロの近さなどから比較にならず、結局晴海フラッグは、作り手から見て唯一無二のチャレンジ商品ということになるのです。

 なお、このマンションの将来価値について明確な見解を出していないのは棟や方位などの住戸によって差があるためです。ここでは各住戸については触れません。